俺様はいずれ世界の全てを支配する、究極英雄王アーノ様だ。
これからお前達に、俺様のこれまでの偉大なる活躍について聞かせてやるから、
正座をして、ありがたく拝聴するように。
Chapter1
ーレシアの王子として、愚民共からは尊敬され、
可愛い子は可能な限り全て愛するという、次のローレシアの王にふさわしい、
博愛の精神を持ったナイスガイ。それが俺様。
そんな何不自由の無い生活を送っていたある日、
同盟国であるムーンブルクから、血まみれになった使者がローレシアの城へと駆け込んできた。
使者は、ムーンブルクが破壊神を信仰する、大神官ハーゴン率いる魔物の軍勢によって、
ムーンブルクが壊滅したという事を伝えると、そのまま事切れてしまった。
それを聞いた大臣共は(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルグルと震えていたが、
大臣共のハゲ頭をぶん殴って気合を入れると、大神官討伐の旅に出る事を宣言する。
そしていよいよ旅立ちの日。
親父や大臣を始め、国民総出で俺様を涙ながらに送り出してくれた。
国民全てから愛されている男は辛いものだ。